ビジネスに利用するアニメ動画を制作している、アニメLaboの寺井です。
この記事では、以下のような方を想定しています。
〇そもそもアニメ動画が何なのかよく分からない
〇実際の利用事例や費用、効果を知りたい!
ただ、当社が取り扱いしているアニメはテレビで放送されているようなアニメでは無いため、こんな方にはあまりオススメしない記事です。
〇有名なアニメとコラボする場合、どれくらいの費用がかかるのか知りたい
〇有名なアニメとコラボする場合、どんなメリットがあるのか知りたい
昨今では企業用動画はもちろん、個人のYouTubeチャンネルや他SNS、動画広告までもアニメを活用した動画を見かけるようになりました。
しかし、きっとそれは私がアニメを利用したビジネスをしているから、目に焼きついているだけであり、まだまだ世間では「ビジネスにアニメ動画を使う?何それ?」という状態です。
寺井
そこで、この記事では初心者の方にも分かりやすく
「ビジネスアニメとは何か?」
「オススメの業種は?」
「具体的な利用方法は?事例とかある?」
そんな内容をまとめて解説しています。
目次
01.ビジネスアニメとは
02.動画のビジネス利用5つのメリット
03.動画のビジネス利用5つのデメリット
04.ビジネスアニメ利用7つのメリット
05.ビジネスアニメ利用4つのデメリット
06.デメリットに対する改善策!
07.【実動画10選】ビジネスアニメ利用事例
07-1.その他利用例:営業支援
07-2.その他利用例:LP埋め込み
07-3.その他利用例:求人・採用
07-4.その他利用例:〇〇の使い方など研修活用
08.ビジネスアニメ利用をオススメする業種
09.ビジネスアニメ制作にかかる費用
10.ビジネスアニメ制作にかかる期間・納期
11.ビジネスアニメ制作しています
12.おわりに
まず、「ビジネスアニメ」とは何なのか?
結論からお伝えすると、「ビジネス利用を目的としたアニメ動画全般」です。
様々なソフトがあり、有名どころではAdobe(アドビ)系や、私が使用しているVYOND(ビヨンド)などがあります。
ポイントは以下の3つです。
〇制作目的は基本的に「ビジネスに利用すること」
〇制作する際には「アニメーション制作ツール」または「ソフト利用の手書き」
〇ツールのおかげで製作期間は段々と短期間の傾向
ビジネスアニメの立ち位置
ビジネスアニメは、アニメ動画の一部です。
更に、アニメ動画は動画の一部です。
動画>アニメ動画>ビジネスアニメ
といったイメージですね。

ただし、アニメと一口に言っても、その動画自体はCG動画や実写動画のどちらか、あるいは両方と掛け合わせて作成されることが多々ありますし、むしろそちらの方が良い出来になることも良くあります。
繰り返しになってしまいますが、ビジネスアニメは動画の1つでもあります。
なので、まずは「動画をビジネス利用する5つのメリット」を紹介しましょう。
●印象に残りやすい
●商品やサービスの理解度が上がる
●口コミや拡散されやすい
●検索で上位表示されやすい
ビジネスには様々な課題があります。
集客が・・・商談が・・・などなど。
ほとんどの中小企業の場合、一言まで突き詰めると「売上を上げるため」という課題に集約されますが、動画はその課題解決に対して非常に効果的です。
寺井
次に、「動画のビジネス利用5つのデメリット」を紹介します。
●制作期間が長い
●そもそも自社に動画制作できる人材がいない
●撮影の手間がかかる
●低品質な動画ではブランドイメージ低下のリスクがある
動画のビジネス利用については、「制作コスト」に関する課題感が特に大きく、1つの動画を制作する場合、費用も時間も多くかかってしまうことがデメリットとして挙げられます。
カメラマンや撮影機材、モデルまで依頼するのであればキャスティング費用。
撮影した後には編集も必要なので、そこも依頼すれば編集費用がかかります。
「動画をビジネスに利用してみたいけど、コストが気になる・・・」そんな風に思う方は多いと思います。
ビジネスアニメは上記であげた費用・時間コストの問題を解決できます。これらデメリットに対する解決策として有効な選択肢である、と言えるでしょう。
とは言っても「なぜビジネスアニメが有効なのか?」
当然の疑問ですよね。
では次に、ビジネスアニメのメリットから確認していきましょう。
続いて「ビジネスアニメ利用7つのメリット」を紹介します。

●短期間で制作できる
●撮影しなくてもいい
●炎上リスクが軽減できる
●抽象度が高いものを伝えやすい
●修正が比較的しやすい
●日本人との親和性がある
他の動画と比べた際の大きいメリットは「制作コストの低さ」にあります。
実写動画と違い、撮影をすることがないためコストを大きく削減できることが多いです。
また実在する人が登場しないときは、出演者の炎上などリスクが軽減されます。
もし実写で撮影した場合、起用した有名人または社内の人間であっても、犯罪やSNSで炎上問題があれば、企業にとってもマイナスイメージがつく可能性があります。
こういったリスク回避の面でも大きいメリットがあります。
寺井
ちなみに、日本人がアニメに対して幼いころから親しみがあることは言うまでもありません。
1963年に手塚治虫先生の「鉄腕アトム」が放送され、2000年代になって有名企業とのコラボCMに出ることもあります。
現代の働き盛り、中高年の方々もアニメを見ている方は多いです。
話題になってきているホワイトボードアニメーションも、私が利用しているビジネスアニメのツールを使うと容易に作成することができます。

メリットがあれば、もちろんデメリットもあります。
続いて、「ビジネスアニメ利用4つのデメリット」を紹介します。
●リアル感を出すことは難しい
●細かい表現は難しい
●自社で制作可能な人材がいない
他の動画と比較した際の大きいデメリットは「オリジナリティーの低さ」です。
ビジネスアニメはある程度テンプレート素材を活用しているため、効率的に作成できます。
その分他人の動画と被る可能性や、細かい表現ができないというデメリットがあります。
また、製鉄所で鉄が溶けるといったリアルなシーンは、実写に比べると力不足になることも・・・。
寺井

大抵のビジネスアニメでは、「写真や動画を素材として利用」できます。
「オリジナリティーの低さ」
「リアル感の無さ」
「細かい表現のできなさ」
これらに関しては、実写動画や写真と掛け合わせて制作することで、改善できます。
また、音声を入れる場合はプロナレーターに依頼、または自社で用意すると更にオリジナリティーが出ます。
ここで少し想像していただきたいのですが・・・。
たとえば士業の方がサービス紹介アニメを制作するとき、ご本人が声を入れて、アニメ内で実写画像とともに「この人が声を入れている」と分かるような構成はいかがですか?
寺井
ちなみに、音声に関してはこのように選択肢が4つ。
01. 音声を入れない(無音orBGMのみ)
02. 機械音声を入れる
03. 自社で用意する
04. プロに依頼する
もちろん、制作する動画の用途によって「どの選択肢を取るのか?」は変わります。
全てを高品質な動画にしようとする、それはそれで一つの選択肢です。
しかし、コストが増えるので動画制作前にしっかりと予算や目的、目標などを改めて確認していただくことを強くオススメします。
これは制作側で良く言われることですが、動画の出来の良さは、動画を作る前にある程度決まってしまいます。
企画、構成の考え方なども含め、ビジネスアニメ制作に関わるフローもご紹介していますので、良ければこちらもご覧ください。

会社紹介やサービス紹介など、様々なシーンで利用できます。以下でいくつかの動画を紹介します。
01.商品紹介アニメ:キヤノンマーケティングジャパン様
キヤノン様の≪簡単なのに意外に知らない徹底方法「床サイネージ」≫の商品紹介動画です。
このように、アニメと実写を掛け合わせることで実際の利用イメージも簡単にわかり、さらにお客様が困っている様子から悩みの解決までをテンポよく表現。
02.復興支援関連動画:「ふるさとサポーターズ」様
東北大震災の復興支援に関連する動画。
ニュース風でオープニングから作られています。
説明が難しくなりがちな説明部分にアニメーションを取り入れることによって、伝わりやすくなります。
03.サービス紹介アニメ:積み立てサービス
女性をターゲットにしたアニメーション。
分かりやすく端的にまとめたメリットと、手軽に利用できるという部分をシナリオに落とし込みし、明るめの雰囲気で制作。
金融や保険サービス、広告サービスなどといった撮影不可能なものはアニメーションが得意とする分野です。
04.店舗紹介アニメ:ラーメン店様
実写撮影も含まれたアニメ動画になります。
予算の観点からSNS投稿を考え「寺井の実体験」をアニメも含めて動画にしています。
このように実写と組み合わせると、オリジナリティーがある動画が制作できます。
05.企業/個人紹介アニメ
税理士様の紹介動画。
オンライン打合せなど、幅広く利用できる自己紹介動画です。
現在、過去、未来を交えて、現在に至ったきっかけや困難を乗り越えたストーリー仕立てで自己紹介をしています。
寺井
06.取り組み紹介:SDGsジャーナル様
こちらは「SDGs」とはどんな取り組みなのか?をホワイトボードアニメーションで解説した動画です。
ビジネスアニメはこのような「無形概念やサービス」などの説明に力を発揮します。
特に、認知度が低い言葉や概念を説明するときには、分かりやすく伝える力があります。
07.企業紹介:企業ブランディング
ただの企業紹介だけでなく、企業理念や理念に沿ったサービスまで伝えている動画。
約5分と少し長いですが、ホームページに設置することはもちろん、求人や各種イベントなどの際にどんな企業かを分かりやすく伝えることができます。
08.企業紹介:人材派遣業PR
パンフレットをビジネスアニメにしたイメージです。物流業に強みを持った会社様として、「ホワイトボードアニメーション」というスタイルで作成しています。
アメリカの研究では、ホワイトボードアニメーションは、通常の動画より1.15倍、テキストの2.3倍も記憶定着率が高かったとあります。
(※ラーニングピラミッド研究、心理学者:リチャード・ワイズマン氏研究参照)
09.使い方講座:Zoomの使い方
ターゲット設定をもとに、冒頭で悩みへ共感するところからスタート。
ホワイトボードアニメーションではありますが、喜怒哀楽が表現されており、最後には悩み→希望へ変わっている点にも注目です。
10.研修/Eラーニング:キャンディ効果
・仕事前に「とあること」をするとどうなるか?
・それをビジネスに活かすには?
という、Eラーニング系のアニメです。
「キャンディ効果」という実験に関する動画。
シンプル・分かりやすい・覚えやすいを極限まで目指して制作。
冒頭で結論を述べるシナリオ構成にすることで、自然とその後も見てもらえるようになっています。
11.EX:店舗商品の新紹介
実写多めのアニメーション動画。
ドッグフードを紹介していることもあり、実写画像や実写動画を利用しています。
30秒の短尺動画で、広告や店舗内で連続再生するなど活用範囲は広くなっています。
12.EX:サービス紹介
私がはじめて作成した自身のサービス紹介動画。
なぜ利用した方がいいのかなどを述べたうえで、実験など具体的な数字も盛り込り後押し。
こちらはwifiセキリティのアプリ紹介動画です。
良く注目すると、キャラクターの「目」が無いことに気づくと思います。
「VYONDっぽさ」を無くす使い方で、企業様からも好評をいただいております。

その他01. 営業支援
〇名刺の裏に
「名刺裏にQRコードを配置し、読み込むと自社サービスの説明動画に飛ぶ」
ようにすると、名刺交換からの案件受注率向上につながります。
〇商談や営業部門対応のツールとして
新型コロナウィルスの影響によって定番となったオンライン商談も、ビジネスアニメを利用し、サービス説明にかかる時間を削減することができます。
また、各営業担当者が同じ動画を使って同じ説明ができるため、従業員のサービス向上や教育時間削減にも期待できます。
その他02. LPに埋め込み

米Statistic Brain研究所によると、オンライン上で人々の注意力が持続する時間はわずか8.25秒。
この短い間にページ訪問者の関心を引いて、ある程度の理解をしてもらうことが求められているのです。この観点からもビジネスアニメ動画が有効なことがうかがえます。
その他03. コスト削減ができる「機械音声」による動画
ビジネスアニメを制作するときは、上記で挙げたような機械音声で動画を制作し、低コストな動画を制作することができます。また、機械音声は英語や中国語など、その外国語原稿を用意すれば音声変換することも可能。
あくまでも社内の人だけが対象となるような研修用動画などであれば、コスト削減を目的にこちらの機械音声だけで良い場合もあります。
ただし、お客様や第三者が視聴する動画であれば、プロナレーターや自社の従業員や代表に音声を収録してもらった方がより完成度が高くなり、結果的に信頼性が高い動画を作ることができるので、私はこちらをオススメしています。
寺井
その他04. 求人・採用
求人に関する動画も、実写とアニメーションを掛け合わせることで、相手に親しみを持ってもらいやすくなります。固く説明するだけより、第一印象が変わります。
とてもざっくりしていますが、一例として以下のような導線にし、より視聴者に自社を分かってもらえることも。
寺井
その他05. 研修用動画
研修資料やマニュアルを動画にすることで、新人教育にかかる時間を削減できます。1度制作した動画はその後も使えるので、人件費の削減にも効果的です。
特に「社会人マナー」や「弊社の●●について」のような、自社の誰にでも見せることができ、あまり変わらない内容は動画にする優先順位は高いと言えるでしょう。
ちなみに、キャラクターも実写もちょっと・・・という方は、東京オリンピックで話題になった「ピクトグラム」はいかがでしょうか。
これを先にご紹介したZoom使い方講座のように、棒人間として応用することも一考。


動画には、実写・アニメーション・CGなど、いくつか手法があります。その中でもビジネスアニメと相性が良いのは以下のような業種です。
〇 金融
〇 保険
〇 コンサルティング
〇 弁護士
〇 弁理士(特許)
〇 公認会計士
〇 税理士
〇 司法書士
〇 Web系サービス
〇アプリ開発 etc・・・
撮影ができない無形サービス系はオススメです
ビジネスアニメは「無形商品、サービスの説明」や「撮影ができないもの」などを表現できるため、上記のような業種・ジャンルと相性が良いです。
また、上記は相性が良いというお話ですが、実際の動画でご紹介したように、ビジネスアニメは実写画像・実写動画と掛け合わせることで、基本的にどの業種やジャンルでも表現することができます。
寺井
費用については一部主観が入るためざっくりとですが、以下のようになります。
費用:1万〜100万円以下/1本
●自社制作する場合
初期費用:10万〜20万円/年
継続費用:制作者の人件費
正直に申し上げますと、簡単なアニメ制作ならIT関係、またはPCに強い社員がいれば自社制作ハードルはそこまで高くありません。
一部のアニメ制作ツールは、ただ使うだけならパワーポイントと似たような形で利用でき、それでいて品質も良いものもあります。
他社に依頼する場合
そもそも論になってしまいますが、ほとんどの企業は動画制作にかける人材も時間も不足しており、他社へ依頼せざるを得ない状況が多いかと。
なので他社へ依頼する場合は、以下のように依頼先を探すことになります。
●ツイッターなどSNSで募集/制作者を探す
●検索や資料請求をして制作会社を探す
フリーランスでビジネスアニメ制作をしている方であれば、短時間の動画で最低価格1万円ほどから依頼することも可能です。
ただし、こういった金額のフリーランスへ依頼するとクオリティや制作進行が懸念点になること、企画~シナリオ構成~セリフや音声まで、全て依頼側が用意することが条件となっていることが大半です。
制作会社などに依頼をすると1本数10万円~で、企画から依頼する、など内容によっては数100万円まで、幅広い価格帯を提示されます。
自社で制作する場合
条件として、以下の2点を満たしている場合、自社で制作することも視野に入る可能性があります。
●大量に動画制作をする予定の場合
その場合の人件費は以下の通りです。
●維持費用:制作者の人件費
繰り返しになってしまいますが、アニメ制作ツールは比較的使いやすく、パワーポイントと似た操作感で制作できます。
「社内向けの動画資料だからそこまで完成度を気にしなくて良いかな」
といった場合は、社内で制作部門を持つのも有りです。
寺井
お客様や第三者に見られるレベルの品質が求められるアニメに関しては、しっかり勉強をし、アニメ制作を何度も実践しなければ作れるようにはなりません。
高品質なアニメは、シナリオ構成として筋が通っていることや感情に共感できることもそうですが、純粋にアニメ部分の技術として以下のような点がポイントとなるでしょう。
●カメラのズームイン/アウトで強調点など表現
●キャラクター/動物の動きや表情をつける
●ブランドカラーを積極的に入れる
●実写×アニメの組み合わせ
●多用されているテンプレート利用を抑える
●フォントの使い分け
●制作イメージと合わせた背景 etc・・・
高品質なアニメはオリジナリティーがあり、視聴者に対して
「これどこかで見たな・・・」ではなく、
「わかりやすいアニメだなぁ」とか
「気になるから問い合わせしてみよう」
と思ってもらえる可能性が高くなりますし、更に視聴から離脱されることも回避できる可能性が高まります。
また、ビジネスアニメをしっかりと利用するためには、誰に見せるのか?何のために動画を作るのか?といった、目的などから企画や構成を考え、そのうえでアニメ制作をしなければいけません。
寺井
アニメLaboに依頼する場合
ビジネスアニメ制作に関しては、当社にご依頼いただくことも可能です。
当社の場合はシナリオ構成~動画制作まで私自身が対応可能です。お客様とのお話によっては、企画からお手伝いさせていただくこともあります。
お問合せは以下からお願いいたします。

ビジネスアニメ動画は、最短1週間程度で納品可能です。
作るだけならもっと短時間で制作することもできます。しかしながら、現実的には確認事項など連絡が多々入るため、1ヶ月程度かかることが多いです。


ビジネスアニメ動画の制作に関するお問合せは以下からご連絡ください。
無料ご相談受付中ですので、お気軽にどうぞ。
認定クリエイターがアニメを制作いたします。


今回は「ビジネスアニメ動画をビジネスに活用するには?」を解説しました。
ご覧いただきありがとうございました。
この記事があなたのビジネスに少しでも力になれたらうれしいです!